【臨床検査技師の年収は低い!? 他の医療従事者の年収と比較 大卒の年収についても解説!】
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「臨床検査技師の年収は他の医療従事者と比べて低いの?」
「大学病院や検査センターなど就職先によってどのくらい年収の違いがあるの?」
このように臨床検査技師の年収について疑問を持っているひとは多いかもしれません。
この記事では臨床検査技師の年収を、看護師や放射線技師などの他の医療従事者と比べて、どのくらい違いがあるのか比較してみました。
また、臨床検査技師は就職先によって年収に差がどのくらいあるのかもまとめています。
臨床検査技師の平均年収
臨床検査技師の平均年収は461万2200円です。
厚生労働省による令和元年度賃金構造基本統計調査によると、臨床検査技師の平均年収は38.7歳で461万円となっています。
平均年齢 | 38.7歳 |
勤続年数 | 10.1年 |
労働時間 | 157時間/月 |
超過労働 | 12時間/月 |
月額給与 | 311,400円 |
年間賞与 | 875,400円 |
平均年収 | 4,612,200円 |
※参考:令和元年賃金構造基本統計調査
また、男女別に見ると、男性の平均年収は、女性よりも56万円高くなっています。
国税庁の令和元年「民間給与実態統計調査」によると、民間の事業所における平均年収は436万円です。
臨床検査技師の平均年収は、これよりも約25万円ほど高いです。
他の医療従事者と比べて臨床検査技師の年収は低い?
職種 | 平均年収 |
医師 | 11,692,300円 |
薬剤師 | 5,616,500円 |
看護師 | 4,829,100円 |
診療放射線技師 | 5,019,500円 |
理学療法士、作業療法士 | 4,096,400円 |
臨床検査技師の平均年収は約461万円です。
同じ医療従事者である医師・薬剤師・看護師・診療放射線技師と比較すると、臨床検査技師の年収は低くなります。
しかし看護師や放射線技師との差はほとんどないですが、同じコメディカルの理学療法士・作業療法士を比較すると少し高くなります。
医療従事者全体でみると、ちょうど中間といえます。
臨床検査技師の就職先によって年収の違いはあるのか?
勤務先の規模による年収の違い
企業規模別 | 平均年収 |
1000人以上 | 4,966,000円 |
100人~999人 | 4,336,000円 |
10人~99人 | 4,384,800円 |
全体合計 | 4,612,200円 |
臨床検査技師全体の平均年収は4,612,200円で、大学病院や総合病院などの1000人以上の企業の年収が最も高いです。
また、中規模~小規模病院などの1000人未満の企業は約430万円でした。
臨床検査技師の公務員での年収
公務員臨床検査技師が働く場合、勤務先は国立病院や県立病院、保健所などです。
「医療職棒給表(二)」に基づいて給料が支給されます。
「令和2年国家公務員給与等実態調査報告書」によると、公務員の年収「医療職棒給表(二)」は5,836,575円です。
企業で働くと年収UPを目指せます
臨床検査技師が治験コーディネーターやアプリケーションスペシャリストとして企業で働いた場合、年収UPを目指せます。
治験コーディネーターの年収は300万円から800万円ほどであり、500万円が相場です。
20代の治験コーディネーターの平均年収は約426万円、30代では約478万円です。
臨床検査技師の年収は20代で約380万円、30代で約450万円なので、治験コーディネーターとして働いた方が一般的な臨床検査技師よりも年収が高いといえます。
アプリケーションスペシャリストの年収は600万円程度が相場です。
また、企業によっては役職者になると1000万円以上の年収を目指せます。
大卒の臨床検査技師の年収
臨床検査技師の年収は大卒や専門学校卒業といった卒業学校によって違いはあるのでしょうか。
同じ臨床検査技師という資格を持っていても初任給や年収の点では大卒と専門卒では違いが出てくることは確かです。
給与の差は、大卒の方が平均月収で約8000円くらい多くなっています。
もちろん医療機関によっても異なり、中には1~2万円の給与差がある医療機関もあります。
臨床検査技師が公務員として働く場合は、棒給制度を取っているため大卒であるか専門卒であるかによって初任給や給料の上昇状況も異なります。
臨床検査技師という同じ資格であっても、大卒か専門学校卒かによって年収で8~24万円の違いが生じることになります。
まとめ
今回は臨床検査技師の年収についてまとめてみました。
臨床検査技師の年収は全国平均と比べると少し高く、同じ業界の医療従事者と比べるとちょうど中間に位置していました。
臨床検査技師の年収は就職先によってかなり差があり、クリニックや検査センターよりも規模の大きな大学病院や企業で働いている方が給与や待遇が良い傾向にあります。
また、少しでも収入を増やしたい場合は、資格を取得したり転職をして企業に就職するなどといった、積極的な行動が必要になってきます。