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【病院での臨床検査技師の仕事内容をわかりやすく説明!病院で働く臨床検査技師のやりがいは?】

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臨床検査技師のyukiです。 大学病院、国立病院での勤務経験があります。 趣味や興味のあることも書いています。

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臨床検査技師の主な就職先として病院や検査センター、検診センターなどが挙げられますが、その中でも大半の人が病院に就職します。

「病院はたくさんの職種の人がいて臨床検査技師がどんな仕事をしているのか分からない」

「病院の臨床検査技師の仕事のやりがいは?」

臨床検査技師を目指している人や臨床検査技師の仕事に興味をもっている人は、こんな疑問をもたれるのではないでしょうか。

今回は病院での臨床検査技師の仕事についてわかりやすく説明していきます。

また、病院で働く臨床検査技師は他の就職先と比べてどんなメリットやデメリットがあるのか、病院で働く臨床検査技師のやりがいについても紹介していきます。

 

病院の臨床検査技師の仕事内容は?

 

 

病院での臨床検査技師の業務は大きく2つに分けることができます。

1つは患者さんと対面して行う検査をする生理機能検査

もう一つは患者さんから採取した血液や尿、組織などの検査を行う検体検査です。

生理検査の中には心電図検査、肺機能検査、超音波検査、脳波検査などの検査があります。

検体検査の中には血液検査、生化学検査、一般検査、輸血検査、微生物検査、病理検査、遺伝子検査などの検査があります。

 

生理機能検査について

 

 

生理機能検査は大きく心電図検査、肺機能検査、脳・神経検査、超音波検査の4つに分かれています。

それぞれの検査について詳しくみていきます。

心電図検査  胸に電極を装着し、心臓が鼓動を打つ際の微弱な電気信号を波形として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。
肺機能検査  息を吸ったり吐いたりしてもらい、肺の大きさや息を吐く勢いを調べる検査です。
脳・神経検査  頭に電極を付けて脳から出る微弱な電気信号を波形として記録する脳波検査。その他に、腕や手に電気刺激を与えて伝わる速さを検査する神経伝導検査などがあり、神経障害の有無や程度を評価します。
超音波検査  高い周波数の音波を皮膚表面にあてて、返ってくる音波を画像化することで心臓・肝臓などの臓器や、血管の状態を調べる検査です。

 

検体検査について

 

 

検体検査は血液検査、生化学検査、一般検査、微生物検査、病理検査、輸血検査、遺伝子検査に分かれます。

それぞれの検査について詳しくみていきます。

血液検査  血液の中の赤血球や白血球などの血球の数や異常な血球がないかを機械と顕微鏡で検査します。また、出血があった時に止血する機能がきちんと働くかどうかを調べる凝固検査があります。
生化学検査  血液や尿などの体液から肝機能、腫瘍マーカー、感染症の検査をします。
一般検査  尿の成分を機械で測定し、尿中の細胞を顕微鏡で調べて腎機能の検査をします。また、尿や便で妊娠や感染症を調べたり、寄生虫がいないかを検査します。
微生物検査  血液や尿などの体液や皮膚や臓器などに病原菌がいないか検査します。
病理検査  組織や細胞を顕微鏡でみるために標本にし、癌があるかないか、あればどのような種類の癌がどのくらい広がっているかを顕微鏡で検査します。
輸血検査  血液を輸血する時に輸血に使う血液が患者さんに合うかを検査します。
遺伝子検査  病原体(ウイルス・細菌)の種類や量を調べます。また、白血病の種類などを調べるヒト遺伝子検査もあります。

 

病院で働く臨床検査技師のやりがい

 

 

病院で働く臨床検査技師と病院以外で働く臨床検査技師の大きな違いは3つあります。

まず一つ目は、他の医療職の人と関わりながら仕事をするということです。

チーム医療の一員として働くことができ、医師や看護師、薬剤師などの他職種の人と働くことで別の視点で検査結果をみることが出来るようになります。

他の医療職の人と働くことは刺激になることも多く、やりがいにも繋がります。

ただ単に検査をして結果を出すという流れ作業から、病気を多方面から捉えながら検査を行うことで正確な結果を報告することができ、検査結果の解釈も様々な角度からみれるようになります。

次に二つ目は、患者さんと直接触れ合う機会が多いことです。

臨床検査技師の仕事は血液などの体液や組織などの検体を黙々と検査することが多いです。

しかし、採血や生理機能検査などで実際に病気で苦しんでいる患者さんと直接会って検査することで、「自分のやっている仕事は人の役にたっている仕事だな」と肌で実感することができます。

検査が終わると「ありがとう」と患者さんから声をかけてもらえることでもやりがいを感じます。

最後に3つ目は、学会発表を行えることです。

病院によっては新人のころから学会発表をするように教育が整っている病院もあります。

私が初めて働いた総合病院では2年目から学会発表をする決まりがありました。

病院の臨床検査技師として働く中で、興味を持ったことを分析し、より知識を深めることでやりがいにも繋がります。

また、経験を積むと医師などの他の医療職の人の論文や研究にも参加できるようになります。

 

病院で働く臨床検査技師のメリット・デメリット

 

メリット

臨床検査技師の仕事は数をこなして経験を積むことも大切ですが、多くの症例を経験することも同じくらい大切になってきます。

そのため、病院が大きければ大きいだけ様々な疾患の患者さんの検査を行うことができ、多くの経験を積むことができます。

また、病院で働く臨床検査技師は学会で発表を行ったり勉強会に参加する機会が多くあります。

学会や勉強会に参加することで知識が深まることも重要ですが、他の病院の臨床検査技師との接点が出来ます。

他の病院の臨床検査技師との繋がりができることで、他の病院の検査のやり方を知ることができたり、また転職のコネクションができる人もいます。

 

デメリット

「病院で働くからにはエコー検査がやりたい!」「認定資格の取れる病理検査をやりたい!」などの希望を持って就職しますが、希望とは別の部署に配属される可能性があります。

配属後病院によっては年に数回ある技師長や部長との面談で「○○検査室に移動をしたい」などの希望を伝える機会はありますが、直ぐに希望が通ることはなかなかありません。

また、病院によっては学会発表を積極的に行っているところもあり、人前で話したりするのが苦手な人はストレスかもしれません。

 

まとめ

 

今回は病院で働く臨床検査技師の仕事内容について紹介しました。

病院の臨床検査技師の仕事はたくさんの種類があり、患者さんと直接触れ合う検査も行っています。

自分の希望の部署に配属される可能性は高くないですが、何事にも興味を持って知識を深める探求心のある人は向いていると思います。

また、患者さんを直接検査したり、他の医療職の人との繋がりができ、やりがいを感じる機会が多くある職場と言えます。

 

 

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