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【臨床検査技師の就職先は病院以外にあるの? 検査センターでの臨床検査技師の仕事内容を解説!】

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臨床検査技師のyukiです。 大学病院、国立病院での勤務経験があります。 趣味や興味のあることも書いています。

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「検査センターの臨床検査技師はどんな仕事をしているのかな?」

「検査センターで働くと年収はどれくらいなの?」

臨床検査技師の求人をみてみると、検査センターの求人を一度は目にしたことがあると思います。

検査センターは、臨床検査技師の就職先で病院やクリニックなどの医療機関に続いて、求人数の多い職場になります。

この記事では、臨床検査技師が検査センターで働いた場合の仕事内容・年収・メリット・デメリットについてまとめています。

 

検査センターとは

 

検査センターとは主に血液や組織といった検体を医療機関から集めて検査する会社のことです。

検査は多岐にわたっていて、血液検査や生化学検査といったメジャーな検査から、染色体検査などの珍しい検査まで行っています。

検査室のないクリニックや、病院の検査では行われていない特殊な検査を受託することが、検査センターの意義としてあげられます。

大手の検査センターには、BMLやSRLといった全国にラボを所有しており、従業員も3000人を超えるような大規模な会社もあります。

中小の検査センターでは、それぞれ特殊検査の得意分野を持っている企業が多く、例えば微生物検査をメインで行っている会社もあります。

検査センターは、就職した会社の特色や配属先の部署により、病院の検査室では経験を積むことができない専門性の高い検査に携わることができます。

 

検査センターでの仕事内容

 

検査センターで働く臨床検査技師には2つの働き方があります。

一つは検査センター内のラボで、病院から委託された検体を検査するラボラトリーでの検査

もう一つは、病院が経営の効率化を図ることなどを目的に、検査センターに病院内の検査室での検体検査の業務を委託するブランチラボでの検査です。

 

ラボラトリーでの検査

ラボラトリーでは、検体検査を受託している病院・クリニックなどから大量の検体を回収し、生化学検査や血液検査、病理検査、微生物検査、遺伝子検査など多岐にわたる検査を行っています。

幅広い項目の検体検査を行うよりも、担当となった項目に特化し業務に携わることが多いです。

通常の病院の検査室では携われないような専門的な特殊検査に携わることも可能です。

また、「細胞検査士」「認定微生物検査士」などの各種資格取得の支援を行っている検査センターも多く、ラボラトリー内での勉強会や外部研修への参加ができる制度を整備している企業もあります。

 

ブランチラボでの検査

ブランチラボで働く臨床検査技師は、検査センター側の社員やアルバイトとして雇用されていて、仕事は検体検査のみです。

病院の中の検査室に入って業務を行いますが、生理機能検査や採血業務といった患者さんと直接接する業務は担当できません。

ブランチラボでの勤務は、病院に雇用され、病院が運営する検査室の仕事とは異なります。

 

検査センターで働く臨床検査技師の年収

 

就職先の会社によって、給料は異なりますが、正社員であれば平均年収は300万円~500万円ほどです。

能力による給与差が小さい傾向があり、地道にコツコツと長く働くことが評価される業界と言えます。

また、社内で役職が上がったりすることでさらなる収入アップが期待できます。

臨床検査センターでは、夜勤を含むシフト制で勤務することがあり、医療機関と同じく夜勤が入ると「夜勤手当」が付くことで、比較的高めの収入を得ている人も多いようです。

病院勤務と比べて、基本給の設定は低い会社が多いですが、たくさん夜勤をこなしてお金を稼ぐといった選択肢も考えられます。

 

検査センターで働くメリット・デメリット

 

メリット

  • 検査数が多いので、短い時間で検査を行う能力がつく
  • 患者さんと触れ合うストレスがない
  • 染色体検査や遺伝子検査などの特殊検査に携わることができる

デメリット

  • 病院に比べて基本給が低い
  • カルテをみることができないので臨床症状と結び付けて検査結果を把握することができない
  • 心電図やエコー検査といった患者さんと触れ合う検査に携わることができない

 

検査センターの求人例

 

求人例1⃣検査センターの求人

臨床検査技師
給与
月給275,000円〜310,000円
想定年収3,570,000円~4,200,000円
※面接後、経験やスキル、前職給与を考慮しご提示いただきます。
雇用形態 正社員
業務内容 検査センターに於ける臨床検査技師業務全般
応募条件 検体検査経験者
勤務時間 9:30~18:00
休日休暇 日曜、他、祝日、年間休日123日
賞与・昇給
【賞与】年1回(昨年度実績1ヶ月分) 保険完備
諸手当
資格手当5,000円~10,000円、通勤手当

 

求人例2⃣ブランチラボ勤務の求人

病院内検体検査室において、分析装置による検体検査業務です。
臨床検査技師としてブランチラボ勤務になります。

給与

月給191,000円~経験による

新卒の場合
・大学卒(201,000円~)
・専門卒(191,000円~)

昇給 年1回 賞与 年2回

福利厚生
各種社会保険、損害保険補助制度、財形貯蓄、永年勤続海外旅行、互助会制度、保養所(那須)、会員制リゾート施設

教育研修制度
新入社員研修、6カ月研修、2年目研修、ステップアップ研修、検査現場研修、職種別研修、ブラザー・シスター制度など

雇用形態 正社員・常勤

試用期間 あり(契約社員スタート)

勤務時間 08:30~17:30(休憩60分)
※遅番あり
※変則労働時間制あり
※月平均残業5~15時間程度

夜勤有無 夜勤あり

休日休暇
【休日】日・祝を含む週休二日制
【休暇】夏季休暇、年末年始休暇、産休育休制度、年次有給休暇 等

 

まとめ

 

今回は検査センターの臨床検査技師について解説しました。

検査センターは検体検査を黙々と行う職場です。

臨床検査技師として生理検査を行う機会はありませんが、就職した会社や配属部署によっては、病院の検査室では経験を積むことができない、専門性の高い検査に携わることができます。

染色体検査や遺伝子検査などの特殊検査に携わることができ、高いスキルを身につけれる職場といえます。

 

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