【臨床検査技師の就職先は病院以外にあるの？ 臨床開発モニター（CRA）について詳しく解説！】
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「企業で働いてみたいけどどんな仕事があるのかな？」
「臨床検査技師が臨床開発モニターで働くことは出来るの？」
臨床検査技師の求人を探していると、臨床開発モニター(CRA)の求人をみかけることがあると思います。
しかし、臨床開発モニター（CRA）と聞いても、どのような仕事をしているのか知らないひとが多いのではないでしょうか。
臨床検査技師が企業での就職や転職を考えた場合、病院や検査センターと比べて求人数が少ない場合があります。
少し視野を広げてみてCRAとして働くことも考えてみると、より多くの求人にあたることができます。
この記事では、臨床検査技師が臨床開発モニター(CRA)で働く場合の仕事内容や転職方法についてまとめています。
臨床開発モニター(CRA)に就職するには
CRAとはClinical Research Associateの略称で、「臨床開発モニター」を意味します。
CRAは半数以上が医療資格を保有しておらず、理系出身の大学院卒のひとが働いています。
また、理系大卒、理系院卒の順で多く、大卒の約３分の１は６年制を卒業しています。
薬剤師・MR・看護師といった資格保有者の中でも臨床検査技師が占める割合は少ない傾向です。
男女比は約５：５または女性の方が少し多い傾向で、結婚・出産を経験した後も働ける環境が整っている職場です。
残業時間月に10～30時間前後（出張の移動時間、自宅でのサービス残業を合わせるとプラス20時間）
プロジェクトの開始時と終了時は残業が多くなり、それ以外は少ないようです。
臨床開発モニター(CRA)の仕事内容
CRA（臨床開発モニター）の仕事内容は簡単にいうと「治験のモニタリング」です。
簡単に説明すると、病院内で治験がきちんとおこなわれるようにチェック・指導をする業務です。
医薬品の有効性と安全性を調べるために行われる臨床試験が、あらかじめ計画された治験実施計画書の通りに正しく進行しているかを確認することです。
確実にそして間違いなく治験を進められるようにアプローチすることで、いち早く医薬品を市場に出す責任を担っている仕事といえます。
また、医師や製薬会社関連の人材など、さまざまな医療業界の方々とコミュニケーションをとることができます。
そのため、医師と対面で会話ができる知識、データを正確に収集して管理する能力、スケジュール管理能力などが求められます。
医学関連の情報共有を行うことができるので、常に最新の医療情報を得ることができ、たくさんの知識を身に付けることができるのも、CRAの魅力であるといえます。
日本全国の治験施設に行って臨床モニタリングを行いますので、いろいろなところで仕事がしたいという方にもとても魅力的な職業です。
臨床開発モニター（CRA）の年収
- 2年〜3年の新入社員：年収450万円程度
- 3年〜5年の中堅社員：年収520万円程度
- ディレクター職：年収800万円程度以上
年収は400～1200万円の間で、初年度は年収で400万円前後の企業が多いようです。
平均年収はおよそ600万円前後で、年収アップは比較的早く、CRAを３年経験すると５００万円以上の年収が見込めるようです。
臨床検査技師の臨床開発モニター（CRA）の求人例
CRAの仕事に就くには２つのパターンがあります。
一つは製薬会社の開発部門に所属するCRAと、もう一つは企業から臨床試験を受託している開発業務受託機関（CRO）に所属するCRAです。
募集要項例
■仕事内容
CRA（臨床開発モニター）として活躍していただきます。
治験が適正かつスムーズに進行するように、製薬会社と医療機関の間に立ち、ドクター、看護師、薬剤師、CRCなど多くの医療専門家とコミュニケーションを取りながら、GCP（治験を実施するための基準）や実施計画書が遵守されているかどうかを、調査・確認していく業務になります。【具体的には】
・治験依頼・契約手続
・治験実施医療機関の適格性評価、治験責任医師の選定
・治験担当スタッフへの説明会の実施
・症例報告書の回収・SDV（原資料と症例報告書の照合→整合性の確認）
・モニタリング報告書の作成
・被験者における有害事象の確認・重篤有害事象への対応など■応募条件
以下のいずれかに当てはまる方
・CRCまたはSMAのご経験が2年以上ある大卒以上の方
・MR（理系大卒）または薬剤師のご経験が2年以上ある方
・看護師、臨床検査技師のご経験が3年以上ある大卒以上の方■給与
想定年収：450万～550万円
給与備考 時間外手当、外勤手当、交通費（全額）■勤務時間
9：00～17：30
■休日
完全週休２日
■福利厚生
各種社会保険完備（健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険）、退職金制度（2年以上）、所得補償制度、団体生命保険、出産育児一時金付加金
臨床検査技師が臨床開発モニター（CRA）に転職する方法
臨床開発モニターへの転職をはじめる時はまず転職サイトに登録することをおすすめします。
求人・転職サイトは臨床開発モニターの求人数も多くあり、サイトによっては担当者がついて就職や転職のサポートをしてくれます。
求人がたくさんあって迷った時や募集要項に記載されていない問い合わせなど様々な相談にのってくれます。
医療系専門の担当者が対応してくれるサイトもあり、専門的な立場から転職へのアドバイスをしてくれます。
転職サイトに登録すると求人を探してみたり、無料で転職や就職の相談にのってもらえるのでぜひ活用してみて下さい。
まとめ
今回は臨床検査技師が臨床開発モニターとして働いた時の仕事内容や、就職・転職の方法についてまとめてみました。
臨床検査技師が企業での就職を希望する場合、求人数に限りがあります。
また、臨床開発モニターの就職・転職活動は、医療系以外の大学卒のひとと競わないといけないので情報が大切になってきます。
そのため、よりたくさんの情報を知るために、ハローワークや転職サイトなどを利用して、最新の情報を得る方法で就職活動を行うことがおすすめです。
